KAMAN!メディアセンター「かまめ」

セルフビルドプロジェクト

作業までの流れ

2009/4/7
釜ヶ崎まち歩き


❶飛田新地 ❷三角公園❸あいりんセンター ❹ドロボウ市をめぐり地域の現状を把握。

4/9
実測


4/14
セルフビルド事例見学


空堀地区内のセルフビルドにより店舗に改装された長屋を見学。材料の調達法、必要な道具、照明・棚等の作成について学ぶ。

4/15〜4/26
設計案の検討

設計コンセプト

多様な使われ方
制約のない空間
活動の生まれる場

会議を重ね
床・壁を整え、棚を1つとカウンターテーブルをつくるということで作業スタート


作業経過

4/27
土台・床の材料購入

4/28
作業1日目 解体作業、土台仮置き

解体 ドアを外すだけで閉塞感が和らいだ。土台仮置き直置き。床が平坦でないため破材などで埋め合わせる。


4/29
2日目 土台組、床張り開始

土台組 材料はSPF材。土足厳禁ということで高さを確保するためにコンクリートブロックをおきそのうえに2×4構法で土台を組んだ。


5/1
3日目 床張り完了

床張り 通りすがりの大工さんから釘の目字が見えない床張り法を伝授。

5/4
4日目 壁の材料購入、壁張り開始

壁張り 既存の壁の上に間柱を並べその上に合板を張る予定で作業を開始した。が、合板が薄く波打つため中断。

5/5
5日目 棚1の材料購入、棚1組立開始・幻の完成


5/6
6日目 棚1解体、鉋がけ

棚1 足場板(杉の荒材)を使用したため表面はザラザラ。サンドペーパーをかけるも効果なし。鉋をかけるとつるつるに。解体・鉋がけ開始。鉋がけをみると職人魂からか多くの大工経験者がアドバイスを下さった。 実演による指導も。

5/8
7日目 棚1組立完了

5/12
8日目 壁張り再開

5/13
9日目 壁の材料再購入、壁張り

5/14
10日目 棚1仕上げ(鉋がけ)、上り口の板張り

5/15
11日目 棚1仕上げ(鉋がけ)、壁張り

5/18
12日目 壁張り

5/19
13日目 壁張り

上り口 仕上げをすると床が水平でないことが明らかに。壁張り 間柱を増やし、ボンドを塗り、浪打ちに対抗。乾くまで重しをする。

5/20
14日目 棚2の材料購入、壁張り完了、鉋がけ

5/21
15日目 鉋がけ、棚2完成

棚2 棚1の固定が問題となっておりその解決策として作成することになったのが棚2。棚同士を梁でつないで固定するというもの。今回は最初から鉋がけを。梁 梁は2カ所に設置。1つの梁に2枚の杉板を使用した。するとその間に蛍光灯を挟みたくなった。


5/22
16日目 壁仕上げ、電器取り外し・取り付け、梁完成

5/23
17日目 上り口仕上げ、棚2むくり止め、そうじ

6/2
18日目 サッシ取り付け失敗


6/3
19日目 サッシ取り付け完了

照明 天井にはもともと20本の蛍光灯が付けられており不必要に明るく見栄えも悪かった。照明の処理が課題だったが、棚2・梁を設けたことが解決につながった。照明の取り外し・取り付けの際には、また電器のプロフェッショナルのおじさんに協力をいただいた。


現場の向かいのカフェに来ていたお客さんまで手伝ってくださり、照明の付け替え作業は1日で終了した。

サッシ 建具等は業者に注文し取り付けは学生が行った。床が水平でなかったため、フレームがひし形となり、1日目は作業失敗。2日目に前日の失敗をふまえ取り付け完了。

KAMAN!メディアセンター完成!

作業を通して

セルフビルドでは、出来上がったものによる空間的変化を感じながら作業できる。
→紙の上で要ると思っていたものが造っていく中で要らなくなる 。

考えたようにつかわれることはない。いろんなハプニングがある。
→設計する側が意図を盛り込み過ぎると空間の自由度が奪われてしまう

地域の人々からアドバイスをいただけた→学生が作業するということが地域の注目を集めた。交流の場としての認識 を深めてもらう効果もあった。


みんなが立ち寄る井戸端コミュニケーション

背景

大阪市内にあって、釜ヶ崎は地理的、歴史的、意識的にも、社会と分断されている。日雇い労働者、野宿者、生活保護受給者、障がい者、刑余者、アルコールやギャンブル、薬物の依存症を持つ人が多く、単身の男性を中心としたまちである。

一般的に「こわいところ、行ってはいけないところ」とされ、訪れる人も少ない。メディアも多くを取り上げず、釜ヶ崎で発行されるチラシも地域外で配布されることも少なく、その情報は地域内で滞留している。また、支援活動についても若者の参加は少なく、高齢化している。

しかし、社会の急激な変化をうけ、釜ヶ崎も変化しはじめている。他地域からの野宿者(若者も含む)の流入、生活保護受給者が増え福祉マンションは増加。ドヤ(簡易宿泊所)の南エリアは外国人バックパッカーの受け入れに積極的な転換を図っている。

このような変化のなかで「情報」が共有されていない、という問題がある。諸団体がさまざまな取り組みを行って入るが、包括的なセンター機能がない。

生活保護受給者の孤独、インフォメーションセンターがないなど、情報を収集し、自らが表現し、発信する機能や場所の重要性を感じている。

1.「かまめ」の役割

「KAMAN!メディアセンター(かまめ)」は釜ヶ崎と世界をつなぐプロジェクト拠点。各種メディアの作成や情報化だけが目的ではなく、コミュニケーションを育むきっかけとなるような状況をメディアと考え、人々がよりあい、であう場所を目指します。

舞台となる釜ヶ崎は、様々な人がはたらき、くらし、であい、つながるまちです。労働者、生活保護受給者、商店街で働く人、支援活動をする人、旅行者、障がい者、子どもなど、どのまちにも劣らぬ多様さでひしめきあっています。

このかかわりの中で、一人ひとりが抱く思いや、興味、関心はどれも個性的。これらは表現活動の芽であり、まさに釜ヶ崎における諸活動の原動力となります。

だからこそ、釜ヶ崎メディアセンターは、情報をあつめ、みんなと共有し、アクションできる場をつくりだしていきます。釜ヶ崎と世界をむすび、人と人をつなげます。

2.「かまめ」のいろんな機能!

あつめる ソーシャル・アーカイブ

釜ヶ崎のさまざまな資料を収集。社会活動、福祉、文化、運動など、釜ヶ崎の歴史を蓄積します。釜ヶ崎と社会をつなぐ、アートや世界の情報もあります。みんなのcontents!

むかしの釜ヶ崎を伝える古い写真を収集&公開!もちろん今を伝える写真や映像も集めています。みんなが見た釜ヶ崎、教えてください!

つたえる ソリューション・インフォメーション

釜ヶ崎のまち案内や勉強会、ボランティア活動など一人ひとりが手にしたい情報を伝達。外国人旅行者の方には、観光情報などをお届けします。
みんなのcontents!

KAMAでできることをお手伝い。スタッフが釜ヶ崎の地域活動情報やボランティア情報を手渡しします。

つくる クリエイティブ・ワークショップ

近所の人も、アーティストも、旅行者も、みんなで工夫しながらさまざまな表現活動をしよう。「かまめ」には、一人ひとりの創造力を広げる共同作業の場があります。
みんなのcontents!

釜ヶ崎住民も、通りすがりの人も、みんなでつくる癒しと娯楽、そして地域情報を交えた街頭インターネットTV“KAMAN!-TV!!”が登場!新番組〜KAMAにComeOn!!(釜ヶ崎ようこそ!!)〜

つなぐ コミュニティ・デザイン

さまざまな人・諸活動の協力をネットワークしながら、釜ヶ崎と世界の接続点を生み出していきます。地域内外の人・NPO、大学、研究者、アーティストなど、カラフルな「かまめ」の輪を広げていきます。みんなのcontents!

小さな店舗を大きく使う。会話したり、作品づくりをしたり、みんなが使いやすい空間を学生たちとセルフビルドしました!

企画

NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)
大阪市西成区山王1-15-11 インフォショップ・カフェ ココルーム
tel & fax :06-6636-1612

協力

大和川レコード(a.k.a.アサダワタル / アーティスト)
甲斐賢治(NPO remo / 記録と表現とメディアのための組織 代表理事)
カフェ放送てれれ
近畿大学 理工学部建築学科 都市計画研究室