かまめブログ
● なんだろうこれは! 〜カマココまつり
6月5日にカマメ、ココルームにて、カマココまつりなるものを開催しました。その日の様子をご報告します。
□オープニング
カマココまつり開催の挨拶をして、出張中のまいちゃん、かなよさんからのビデオレターを見て、釜凹バンドの「ここはよいとこ釜ヶ崎〜♪」という歌から始まったカマココ祭り。
□バザー
小物が大好きなあばよ、しょうゆさんらがドネーションしてくれた魅力いっぱいの品々を販売した。バザーのような市(いち)の場があると、より祭りらしい雰囲気になる。近所のMさんが出品した神棚などが売れたのには驚いた。やっぱり祭りは楽しい。バザー!バザール!バジャール!
□つなしま野菜うどん
ココルーム前の路上で週に一回、おいしい非認証無農薬野菜を販売しているつなしまさん。石川さんもいつも手伝いをしている。そのいきいきとした野菜を入れてうどんを作ると美味しい、と、ろくさんが15人前ほどのうどんを作ってくれました。醤油の風味とバターの香りが懐かしい、おいしいおうどんでした。
□ぽんぽんづくり講座
カマメでいつもぽんぽんを作っているあばよ。様々にこだわりがあるようですが、その技を教えてもらおうっということで始まったぽんぽんづくり。初めて訪れてくれた方が、出来上がったものをすぐに携帯に付けてくれたひと場面も。
□釜凹ホルモン
きたさん、せきさんが提案してくれた西成名物ホルモン焼き。きたさんお手製のタレのい〜いにおいが漂い、なんと30皿弱売上げたとか!こんにゃくも入っておいしかったなぁ。
□しょうゆさんののこぎり演奏
釜ヶ崎を代表するのこぎり奏者・しょうゆさんが、みんなのリクエストに応えて、カラオケ演奏。「東京の花売り娘」を歌ったNさんとOさん、のこぎりの甘い音色を伴奏に存分に歌うことができご満悦。またのこぎり演奏の体験も楽しんだ。S字型にのこぎりをしならせて音階を調整することなんかも実感できたありがたいイベントでした。
□似てない似顔絵
うめださんの似てない似顔絵。無料な上に景品までもらえるというなんともお得な似顔絵とあって大人気。似てないといっても特徴をとらえていて、なかなかにすてきな絵が描かれていました。
□釜凹バンド
公開練習ライブということで、しょうゆさんが持って来てくれた打楽器をみんなに配って、一緒に演奏しながらのライブになりました。音の溢れるカマメの前にはお客さんが大勢あつまって、さすがの威勢のよいかけあい。のぼるさんの元気な歌声も聞けてうれしかったです。
□釜ヶ崎流仮面劇〜世界をひっくり返す即興劇
3月にボローニャから来たコンメディア・デラルテのフラテルナル劇団のマッシモ+ターニャコンビに触発されたメンバーが釜ヶ崎版オリジナル仮面劇をココルーム奥座敷で披露。原発の問題をテーマとし、二部構成でおこなわれた。第一部は、釜の労働者とその妻、そして労働者を送り込もうとする手配師と金融業者による朗読劇風即興劇。第二部は、原発を演じるせきさん、労働者役ののぼるさん。のぼるさんはターニャさんからもらったという下僕役ザンニの仮面を被って登場。二人の息のあった絶妙なかけあい。途中で観客からのやじともうまく絡まりながら、釜の労働者の魂の叫びがココルームに響きわたった。コンメディア・デラルテの伝統が釜ヶ崎に根づいたか・・・。
□釜ヶ崎句会
毎度おなじみの俳句の会。7名の参加者があった。「日傘」、「草いきれ」、「さくらんぼ」など、6月の季題で俳句作りに挑戦。作品の一部を紹介します。
あまずっぱい さくらんぼ煮て チェリーパイ 万葉
雨あがり 着物裾まき 日傘さす 心登
さくらんぼ ふたつそろって あいらしい 松ちゃん
釜ヶ崎句会は毎月やってます。みなさんのご参加をお待ちしてます。釜ヶ崎の山頭火よ、いでよ!
□手紙を書く会
句会に引き続き、手紙を書く会。実在する人物にあてた手紙のほか、普段お世話になっている色鉛筆にむえて書かれた手紙などもあり楽しい会となった。そのとき書かれた手紙をうけとったKさん、「こんな手紙もらったらほんとに癒されるのよねー」と笑顔。やっぱり手紙ってうれしいものだと実感。
□釜っぷ
今回は10数名の大人数で出発。今回のコースは…マッチ工場だったという電光神社〜太子の路地裏〜お花畑〜難波屋〜西成警察〜ふるさとの家〜話しかけられまくりの三角公園〜屋根の上の神様〜阪堺電車沿い〜今池商店街〜レトロな中古品屋さん〜オアシスの屋上からこの街を眺め〜カマメ横道路にこどもお絵描きの世界。はじめての方も参加してくれて、街歩きのあと、いつものように即興で地図をつくりました。
□本の展示と自慢
ココルームに時々来てくれるなかむらさんが、自作の本を何点か展示してくれた。手づくりの本は見ていて楽しい。豆本や飛び出す絵本風のもあった。ピアニストのみきちゃんは、『ガンジーの言葉』を紹介してくれた。非暴力運動を展開したガンジーの発言は含蓄に富んでいる。釜ヶ崎古書研究会の世話人のOは、二冊の本を自慢した。まず沖縄の基地問題に関心をもつAさんには、沖縄のモノクロ写真集を、紙芝居劇むすびの追っかけのBくんには、紙芝居のシナリオ『ぶんちゃんの冥土巡り』の複製版(限定1部)を自慢し、悦にいっていました。本の自慢という風変わりなイベントでした。
□アサダワタルさんのカマン!TV
youtubeでいろんな映像を見ておしゃべりするこの企画。アサダさんのVJのもと映しだされたのは、スター千一夜〜11pm〜大阪万博〜東京オリンピック〜ザ・ドリフターズ ビートルズ来日公演前座〜ダンプ松本VS大森ゆかりなど。みんな街頭TVカマンくんの前でにやけていました。前も後ろも人がいっぱいで、すごい光景に。
□佐久間新さんと釜カチャーシーで踊ろう
まつりのエンディングは、さくまさんのダンス。名付けて、釜カチャーシー。商店街の通りを使用するため、通行する人たちに迷惑にならぬよう注意しながらダンスをした。さくまさんが、踊りながら、黄昏時の商店街を北にむけて踊りながらすすむ。途中で左折し猛ダッシュ。みんなもついていく。その数およそ20人。さくまさんの伸びやかな踊りは、ミュージカルの1シーンを見ているよう。西成の動物園前商店街が、NYのダウンタウンになった瞬間だ。カマメ前に戻ってきて、今度はさくまさん、路上に寝転ぶ。通行する人や自転車を挑発しながら、絶妙なかけあいを披露。こうした即興的なやりとりが、路上パフォーマンスの醍醐味ともいえる。そのあと、みんなで輪になって、波、風、空気の塊を送りあう踊り。みんなものってきた。立ち止まり見物する通行人もいる。アートや芸能は路上から生まれた。芝居小屋や劇場、コンサートホールなんかが誕生するずっと前から、人びとは路上で、舞い、歌い、そして演じてきた。そんなことを考えながら、さくまさんのダンスを見ていた。のってきたRさんは、赤い和傘をさしながら踊り始める。その姿は、伊勢大神楽の獅子そのものである。さらに3月に大阪市大の舞台にさくまさんと一緒に立ったまえださんとまついさんも駆けつけ、3人によるインドネシア風の踊りも飛び出した。最後は、通行人も加わり一本じめ。祭りは終わった。
ユーストリーム、記録映像は大河原さんが撮って、早速に編集をしてくれました。
この場所を紹介するために、まつりをやろうと提案してくれたみなさん、ひとつひとつ、自らの手で、その場の出来事をつくり上げてくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました。お祭りの日に初めて来たという方が、その後、何人か来てくださっています。これからもどうぞよろしくお願いします。
おかもと・ゆうこ
● 六月句会の句
カマメまつりのなかでおこなった六月の釜ヶ崎句会。
六月の句題は、「さくらんぼ・草いきれ・日傘」などでした。
●つよし
さくらんぼ 口中入れて うまいキス
●セキ
釜ヶ崎 路地からもれる 草いきれ
雨ふれば 日傘かざして 涼を呼ぶ
●万葉
日がさして 日傘をさして さしすせそ
夏服の みじかいそでに 風あたる
さおしなり 鮎の泳ぎが 腕伝う
あまずっぱい さくらんぼ煮て チェリーパイ
●心登
梅雨空を 吹き飛ばしちゃえ 仮面劇
雨あがり 着物裾まき 日傘さす
鮎を釣る 竿の投げかた 小気味いい
すれ違い 横目でチラリ 日傘美人
●松ちゃん
さくらんぼ ふたつそろって あいらしい
●務
花ふぶき ふまれふまれて 流れゆく
●わむ
風が舞う 縁側でつまむ さくらんぼ
道に迷い ふと気がつけば 草いきれ
●秋葉ちゅうたろう
善悪を 知らぬ半兵衛 けしの花
渓流の 音も緑に 染まりけり
●くーちゃん
くるってる 見ためどおりの おっさんだ
死んでるの? 生きてるのかさえ わからない
ぬけないの この指輪だけわ 絶対に
● 6月4日 「Vol.3 エネルギーとくらし~アフリカからエネルギーについて考える~」 報告
ひさしぶりにアフリカの話しをみんなの前でした。
20代後半のときに、はじめてアフリカに渡って以来、私はアフリカのことをずっと考えていた。
アフリカの農村に暮らす彼らは、大地にしっかりと軸足を置き、さまざまな社会変化や不安定な気候条件のなかでも、柔軟に対応して生きてきた。
彼らの生きざまは、文明の恩恵にどっぷりと浸かりきっている私たちの暮らしとは対極にある。電気やガス、水道などのない村で生きてきた彼らの生活は、地球の生態環境に負荷をほとんどかけない。
原発の是非が問われ、私たち日本に住む人びとの暮らしぶりの再考が求められている今だからこそ、彼らのとってきた生きる術をみんなに伝えたいと思い、今回の勉強会を企画した。
以下は参加者が書いてくださった感想です。感想を絵で表現してくれた方もいました。
参加して下さったみなさま、ありがとうございました。(岡本マサヒロ)
*
今の日本人には、たくさんの選択があります。
色んな技術や情報を知ることができます。
だから、いいトコどりができます。
原子力発電所はほとんどいらないと思います。
旅行に来て、通りかかって、参加して、
おもしろかったです。
知らない国の話もよかった。
ありがとうございました。
(H)
水も電気も食物も、「インフラ」やら「流通」やらという、
普段は目に見えないものによって、空気のように当たり前に手に入る。
こうしたシステム自体が、実は脆弱で、重大なリスクの看過の上になりたっている。
この恐さを、アフリカ・S村の「ユートピア」の光景から、改めて反省的に考えさせられた。
人が、幸せになったり、生きていく条件を、いま、本当に考え直さないと。
S村の人たちは、ああやって生きているのだから・・・。
(熊本拓矢)
ザンビアの2年、リポートをありがとうございました。
はじめて知ることばかりで、特に映像があり、理解を助けてくれました。
貴重な体験を伝えていただき、私らの生活の質を考え直したいです。
(橋本 隆)
はじめてアフリカのはなしを聞いて、
ぼくも若い頃、行きたかったけど、行けなかった。
アフリカの一部を見せてもらって、感謝したい。
いつまでもマサヒロ君の言葉が胸に残る。
なまず、一番覚えている。
先祖を大切にするお墓があった。
(西成まける)
● 釜ヶ崎大学開校
060210
お休みをいただく。
けれど約束をしていたので、お昼にカマメに寄る。
お隣の洋食屋・南自由軒さんで評判のオムライスをいただく。
できあがるまで本を読んでいようかと思ったけれど、
いくつものことを同時並行してこなしてゆく
自由軒の小林さんの手際の良さにみとれてしまった。
そしてオムライスも評判通りおいしかった。
銀行に行って、先日落としたお財布を届けてくれた方にお礼を言いに行って、
区役所に行く。テレビではちょうど国会中継の最中で、
みんな食い入るように見ている。異様で、切実さのある光景。
家に戻り、洗濯をして、読み切りたかった本を読み終え、
カマメの釜ヶ崎大学に向かう。
わらわらと、15人ほどが集まって、大盛況。
仕事後飛ばして来たあばよも間に合って、大学は開校。
下は1歳から上は68歳まで、この街に住む人も外の人も、
研究者も労働者もフリーターも女も男もごちゃまぜの15人。
(ここでこうやって、肩書きをつけて書くのがいいのかどうか
いつも悩むのだけど、便宜的に、
顔ぶれがちょっとでも浮かぶようにと思うとこうなる。)
今回の発表者は、卒論でココルームについてを書いた石川緑さん。
副題には、傾聴のコミュニティとある。
緑ちゃんがひととおり発表をしてくれたあと、皆で質問や意見を出し合う。
その時に話し合われたことのメモが以下。
・ココルームに来ると、眠剤を飲まなくてすむ。会話できる。
・しゃべるだけでいい、答えがなくても、聞いてもらえるだけですきっとすることってある。
・ココルームでは話を聞いてもらえる感じがあるけれど、それはなぜか。
・かなよさんの雰囲気、スタッフの姿勢。
・ここではひとりにさせてくれない。
・もともとのココルームの姿勢 × もともとの釜ヶ崎のひとの気質 の相乗効果。
・ココルームを訪れる人はアート好きの、
どこか普通でないものを心からかっこいいと思う人が多いから、
だれの話も聞いてみようというお客さんが多いのかも。
・自分の社会的な地位をおろしていられる場所。
そのときに、出来ることと言えば、聞くことだけ。
・すぐ近くに、野宿している人がいるという事実の側で、話をすること。
・逆にここでは、話を聞かされ続けて、自分のことを話さなくてよいことに安心した。
野宿の問題に対しての切迫した意見も聞かれ、
最後に原口さんが、とてもおもしろそうな参考文献をいくつか挙げてくれて、
次回からはその辺りを読み進めようか、ということになった。
大学、いいスタートだと思った。
大学の途中にも、カマメの外で、
まっちゃんが、友達数人を連れて来て、
自分でカマメやココルームのことを、なんやら伝えてくれている。
ここのことを伝えることは、なかなか難しいと思うのだけど、
まっちゃんが自分の言葉で案内してくれている、
その状況がとても、うれしかった。なんて伝えてくれていたのだろう。
そのあと平川さんと、釜っぷ印刷のための整理を行う。
みんなが書いてくれた文字をそのまま活かした、
4枚分の力のあるマップの形が見えた。
刷り上がってみんなに見てもらうのがほんとうに楽しみ。
ゆ
● 5月31日 「釜ヶ崎 からいろんな人と いろんな角度から 原子力発電について考えてみる」vol.2 感想
5月31日 「釜ヶ崎 からいろんな人と いろんな角度から 原子力発電について考えてみる」vol.2 感想
この日は天気が良かったので、道に向けて、カマン!テレビを置いて商店街に椅子を出し
あつまった人とDVD「福島原発で何が起こっているのか」を見ました
通りすがりで道で足を止めて見ていく人も多く、腰かけて真剣にみてくれたかなり年配の方も
みんなで感想を… というと、恥ずかしがって帰って行ってしまいましたが、話をしたかったなあ と思います
今回のために遠方からわざわざ来てくださった方や、ゆうこやんの大学の後輩、最近原発の勉強に余念のない石川さんや、原発現場のしごとにいったことがあるアバヨなど、たのしいメンバーになりました
はじめての参加の方に
「古い運動のかたちでなく、こういう地道な活動が必要」 と力強く声かけしてもらい こころのそこから励まされました…
以下、あつまった人の感想です
深刻なことが起こっていると思いました。これから日本の未来に、この問題がどう影響するのか、やっぱりわからない事がたくさんある。
でも、汚染された環境と向き合い続けていかなければいけないという事実が、この国で生きていくことだと感じています。
原発というシステムは、もう無理なので、何としても、終わりにしていかないといけないと思いました。(坂田ゆかり)
地方で反原発運動をあると、必ず「アカ」だとか「危険思想」「危険分子」というレッテルを貼られますが、今回の福島の事故で反対派と推進派のどちらが危険思想の持ち主か、はっきりしました。
私は、20年以上、部屋にテレビを置かないし、冷暖房も使わず生活してきました。「変人」というレッテルが逆に正当性をもっていたと思います。
原発事故後、不安の中で生活している宮城の友人を思うと心が痛みます。今日のDVDも参考にして手紙を書こうと思います。(波岡繁幸)
科学的でむずかしいはなしも多かったですが、さまざまな視点から、原子力発電について考えることの大切さを感じるようになりました。科学、政策、政治、エネルギー、医学、環境問題、差別問題、経済問題、グローバリゼーション、視点も現場の視点、研究の視点、など…それぞれの分野ではなされていることばの感じが少しづつ違うように思います。ねっこの深いところでつながっているのだと思うのですが、なにせとっからまった糸をほぐして、本当に誰かが犠牲になったりしないでくらしていくために、ゼロ地点にみんなで立つことができたらといつも思います。むずかしい話でなく、ともかくみんなで一緒に考えたい、と思います。
(原田麻以)
小出さんの話しを聞いて、自分自身あまり原発について、あぶないというじかくがなかったのですが、今回の説明でウランプルトニュウムのこわさがわかりましたし、原発の使わない電力が出来ればいいと思います。自分も若い頃、福島に自動車の免許を取りに1ヶ月いたことがあるので、人ごとではないと思います。(阿波夜)
テレビみて国会言ってること言っているちがうまたぺットとか300びきぐらいふくしまにのこっているみたいでおどろいた。(いしかわ)
都市に住む私たちは、「豊か」な暮らしを享受するために、原子力への依存を選択した。
今回の原発事故で、住み慣れた土地を追われた無数の人びとがいる。
長年営んできた農業や漁業ができなくなってしまった人びともたくさんいる。
彼らはみな、都市ではなく、地方に暮らしてきた人びとだ。
私たちが考えて来た「豊かさ」の意味を問い直さねばならない。(岡本マサヒロ)
次回はあす6月4日 4時から エネルギーとくらし~アフリカからエネルギーについて考える~ です
どうぞ気軽におこしください~
● 5月15日 「釜ヶ崎 からいろんな人と いろんな角度から 原子力発電について考えてみる」vol.1 感想
遅くなりましたが5月15日に行った
「釜ヶ崎 からいろんな人と いろんな角度から 原子力発電について考えてみる」vol.1
映画から考えるエネルギー ~ミツバチの羽音と地球の回転から~ の回についての感想的レポートを掲載します
「釜ヶ崎 からいろんな人と いろんな角度から 原子力発電について考えてみる」vol.1
感想~
「釜から考える原発」の初回、鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画『ミツバチの羽
音と地球の回転』(2010年)を京都で観てきました。カマメからの参加は8人でした。
映画は、山口県の瀬戸内海の玄関位置に浮かぶ離島・祝島(いわいしま)で、上関原発
建設計画に反対を貫く島民の生活の営みをじっくりと映し出し、一方で脱原発を目指して
電力販売購入の自由化や、再生可能エネルギーのコミュニティ単位での活用を、先進的に
実行するスウェーデン社会も取り上げている作品です。
上映後の監督トークを聴いたあと、場所を変えてカマメからのみんなで、新緑に囲まれ
た芝生の上でそよ風に吹かれながら、お話しました(福島県でもいま同じように、若葉の
むせるような濃い香りに包まれた美しい森がたくさん広がっているに違いないけれども、
そこは目に見えなくても、人のもう住み得ない汚染をたしかに受けていることに、やりき
れなさをおぼえながら…)。
映画については、NHKの典型的なドキュメンタリー番組みたい、観客が祝島の人たちに
簡単に同一化できてしまって、原発を押し付けている側の立場が見えてこない、といった
感想や、過酷な原発反対運動をみずからに引き受けてなおかつ、島での農業・漁業・畜産
業を地道に日々続ける島民たちの姿や言葉に涙が出そうになった、などの感想がありまし
た。
参加者のNさんは、福島県へ転勤の辞令が下り、近々に現地へ行かれるとのこと。
幸いにして社は自由にモノを言える環境なので、転勤を
前にして再度上司に、原発の状況や、万が一の事態の際の社員保護を、どのように考
えているのか問いただす、とおっしゃっていました(以前に訊ねたときは、「国の指針に
したがう」の一点張りだったそうですが)。
祝島の島民たちが29年間反対をしてきた上関原発計画は、福島第一原発のメルトダウ
ン・水素爆発・放射性物質の大量漏洩飛散のあとも、建設工事が続けられ、中国電力は従
来の計画を変更なく実行するとしています。「原発建設による環境への影響はない、と中
電は言う。ではなぜ、何億、何十億もの『補償金』を上関町の住民・漁民たちに渡すの
か?」映画『ミツバチと~』のなかで、祝島の人が話す言葉です。
金でダメなら、力ずくで反対の抗議を、そして祝島の住民たちの生存と尊厳を、握りつ
ぶす。島民の人口を上回る数の建設作業員一斉投入に対してできるのは、ハンマーが振り
下ろされるその真下、鋼材の上に、生身の手のひらを差し出すこと。それが、福島原発爆
発のたった2週間前に、実際に現地で起きていたことです。
どれだけの理知的な議論が、エネルギー政策や地域振興といったテーマでかわされよう
とも、最終的には地域住民の生存・尊厳の圧殺が「励行」されるのが、「原発」だと思い
ます。このことへの怒りを抜きにしては、「原発」は語れない、そう思います。
祝島の反原発運動を知るためのリンク
・テレビ朝日 報道発ドキュメンタリ宣言:『「奇跡の海」に原発計画…揺れる島人たち
の思い~福島原発事故受けどうなる… 上関原発建設~』(5月7日関東ローカル放送)
http://www.youtube.com/watch?v=yybC0ruHq-0
・「上関原発を建てさせない祝島島民の会ブログ」
http://blog.shimabito.net/
http://blog.shimabito.net/?eid=1061747
・「虹のカヤック隊ブログ」
http://ameblo.jp/nijinokayaker/
(熊本拓矢)
・-・-・-・-・-・-・-・-・
映画はとても興味深かった。原子力発電はエネルギーの問題。引いてみる目線と近寄ってみる目線とがとても大切なように思えた。
「原発」という響きは、多くの人を、「とてもそんな大きな仕組みについて自分では考えようもない」とようなきもちにさせてしまう力があるのかもしれない。
先日見に行った、同じく鎌仲ひとみさんの作品「六ヶ所村ラプソディー」で、「自分がなにかを言ったところで変わるものでもないからねえ…」ということばをたくさん聞いた。この映画を見るとエネルギーの循環の中にいるわたしたちにとって、だれもが必ずエネルギーを使いながら生きているという本当は当たり前のことが、当たり前にわかってくる。大きな仕組みは小さい営みの積み重ねから生まれる。
スウェーデンの事例にはおどろきだった。技術は資本を増やすためだけでなく、特定の誰かが幸せでいるためでもなく、人や自然あらゆる世界のものが、いっしょに生きていくことができるように、そんな知恵のために使われるはずのものではないかと、問いかけをするような地域社会の姿だった。数百万年単位で土壌や空気を汚し、人や動物を殺してしまう危険性がある技術が、世界の中心ではなく周辺にぼんぼんと置かれるような社会。これが、成熟した技術と産業が支えるより良い世界、なのか。痛みを引き受けるのはつねに周辺にいる人たちで、それはいつでもわたしたちであり得る。
釜ヶ崎で活動してきて思ってきたこと、考えてきたこととさまざまなことが重なる。
祝島の反原発の運動は圧巻だった。反原発運動を行っても、長い運動の中でいつしかその力が失われていくことも多い。祝島ではいまでも毎週反原発の行進を島民でつづけている。はちまきを巻き、旗をもつその姿は厳しいものだが、毎週おしゃべりをしながら笑顔で島の集合場所に集まってくる島のおばちゃんたちの姿は、おだやかで豊かな島の在りようそのものだった。このおだやかな島の人たちが、はちまきを巻き、旗を持っている。計画が進むたびに、険しい表情で声を荒げ、涙を流し、怒らなければならない事態が何十年も続いている。その事実はそれだけでとてもつらい。映像で見ればなおのことだ。電力会社も行政も、なぜ、ちゃんと島にくらす人と向き合い話し合いをしないのか。なぜ、この声を聴くことができないのか。お金と権力と暴力。それ以外のなにものでもないものがそこに映り込んでいるように見えた。
上映後の鎌仲さんのはなしも興味深かった。鎌仲さんがなぜこういった映画を撮り始めたかという経緯が話され、その話と映画がつながりいろいろなことが腑に落ちた。
もともとNHKで映像制作をしていた鎌仲さんがその制作の中で、イラクのこどもたちが、さまざまな病気で亡くなっていく光景に出合う。そこでは、米軍が落とした劣化ウラン弾から出る微量の放射能がこどもたちに影響を与えているという事実を初めて知った。当時イラクは経済制裁を受けていたため、ガンになっていくこどもに治療の薬が海外から入ってこない状態が続いており、こどもたちが十分な治療を受けられずに亡くなっていっていた。これをドキュメントすれば日本からガン治療の薬などがイラクに届けられるのではないか、と考えた鎌仲さんが映像を制作しNHKの番組で放送した。しかし、反響はなかった。そこからテレビというメディアからなにかを人に伝えることに限界を感じ、現在のような活動をはじめるようになったというようなお話だった。
上映後鎌仲さんのところへ行って、お話する。釜ヶ崎での上映ぜひやりましょうと笑顔で言ってくださった。やらないといけないよね、と。
映画の後に参加者同士で、コンビニでお昼ごはんを調達し近くの公園に座りながらお話をした。コンビニでお昼を買うこと自体にためらいがあるが、ほかにお昼を調達できるところがなかった。
蚊がぷーんと舞う雨上がりの芝生の上で車座になった。参加者は、福島に会社の支社があり震災時福島にいて、さらに今後福島転勤になるかもしれない人、カフェ放送てれれで映像発信をしている人、自主映画祭を開いている人などなど。
はなしてみて思ったことは、本当に一筋縄ではいかない、ということ。たった8人ではなしをしても、いろいろなはなしがでる。多様にある社会問題のなかでも、本当に話をするのがむずかしい問題のひとつだろう、と感じる。
原発推進派が提示している正当な理由も内容に盛り込まれていればもっと良いという意見や、チェルノブイリ後の反原発運動に関わってきた年代の人が無念であることをはなした人。ある人は、原発に反対なのは、原発が圧倒的な差別の上に成り立っているものだから、ということばをはなされ、わたしもうなずいた。いのちに関わる強烈な危険や差別や排除なしでは成り立たない原発はわたしはいやだ。
祝島の運動に関わったことのある熊本さんが持ってきてくれた、中国電力とのやりとりの写真など、みんなでじっくり見つめた。「ミツバチ~」は6月10日まで大阪十三の第七芸術劇場にて上映、「六ヶ所村ラプソディー」は18日からの上映です。http://www.nanagei.com/movie/schedule.html
機会のある方はぜひ見に行ってみてください。
(原田麻以)
● さわさわと
060110
昼食に、トマトと卵と豚肉の入った野菜炒めを作る。
大根の葉っぱもたくさん。新鮮な野菜がたくさんある幸せ。
ココルームには様々なところから差し入れをいただくけれど、
それを多くの人で、その場で分け合えるのは、とても気持ちがよい。
七年間一人暮らしをしたけど、頂いたものをうまく分け合えず、
そのままだめにしてしまったことが何度もあった。
Skさんが仮面劇のための仮面をせっせと作っている。
カマメ通信をウェブにアップしてもらい、
カマココまつりの看板づくりを始める。
絵の具を出して、来た人来た人に、絵を描いてもらう。
エエカマ通信とカマメ通信の折り作業も平行して
色んな人が手伝ってくれて、作業所のようなカマメ。
ここで起こることは、目の前にいる、その人の話すときの声色や、
うかんだ表情や、仕草のひとつひとつ、
これまで見ることの無かった誰かと誰かのやりとり、
同時に起こりそうにない、あちらの会話とこちらの音楽、
そういったものが、一番おもしろく、大切だと思うのだけれど、
そういうことは、ざわざわと、てんてこまいの中で、
とどめる間もなく過ぎてしまうので、
なかなかこういうところに記録として残せない。それがもどかしい。
夕食にはポトフを作り、食べ、片付けをし、
静かになった店内で、友人から届いた文章を読み、
音楽についての色々なことを思い、いろいろとメールを返したりしていたら、
岡山さんが現れて、おまつりの仮面劇の集客のことでいろいろと話をしてくれる。
岡山さんと、向き合ってちゃんと話をできたのは初めてで、嬉しくなる。
あばよが戻って来て、
「明日仕事で釜ヶ崎大学にもし来られなかったら、これを渡してくれよ。」と
手紙を託し、「とにかく急いで来るけどよ!」と行って去って行く。
明日の釜ヶ崎大学開講には、そんなあばよや、様々な人の思いが重なっている。
以下はスタッフ岡本さんの記録から。
***
今朝、店に来たあばよがこんなことをいった。
「あれ、なんだっけ、釜ヶ崎大学だっけ・・・。
おれ一期生のNO1(学生番号)になるよ。」
仕事ない時は、参加したいと表明してくれた。
いままで勉強というものを意識してしたことはないというが、
ココルームやカマメの勉強会への参加を重ね、
そうしたことのおもしろさを感じつつあるようだ。
勉学ってのは、かならずしも大学でなくっても、
したい時にしたい人が集まればできるものだということを伝えたい。
そしてそこが大学になる。これが真の大学だと思う。
カマメのえんがわが大学になる。
がんばろ
● 術を
053110
着物を着て、街を自転車で走ると、いろんなところから声がかかる。
おはよう、着物いいね、と、初めて話す方が道ばたから、窓から…。
まるで美女と野獣のオープニング?のような朝。
おじいさんたちの紙芝居劇・むすびの事務所にコーヒー豆を届けに行く。
コーヒーをいただいて、話をする。
かみ合ってるんだかかみ合っているんだか、よくわからない、
そんなこと、どっちでもよくなってしまうような、ほっこりするやりとり。
途中で2月の公演のDVDを見せてもらう。
台詞を読んでいたおじいさんたちが、
立って、しこを踏みながら、大声で童謡を歌い出すシーンは圧巻だった。
今度の本番、見に行きたいな。
ココルームに戻って、火曜日はお休みの商店街のゴミをはく。
差し入れいただいたシチューでおいしい昼食を食べる。
カマメ通信のための6月のスケジュール表を作り、
訪ねて来てくれた後輩と少し話をして、原発の勉強会を始める。
私は途中で、エエカマ通信のカラー印刷に出かける。
雨も降っていない今日は、三角公園のまわりに、人がいっぱい。
心無しかいつもより、陽気な雰囲気。
そういえば今日は支給日だった、と思い出す。
通信折りの作業をしながら、赤ちゃんを抱きながら、
カマメの前を通る多くの人と話をする。
ある方の足のにおいが気になり、
本人と一緒に、靴を洗う練習をしようか、とか、お風呂での洗い方とか、
どうしようかーと相談をする。
これからはにおいが気になる季節。
どういうふうに伝え方るか、いつも難しいなぁ。
夕食を食べて、片付けをして、
そんな間に、お客さんが増えて、
あちこちでざわざわと、話に花が咲いている夜。
六月のイベントを黒板に書く。さよなら五月。
ゆ
● 6月句会の句題
6月の釜ヶ崎句会はカマココまつりの中でおこないます。
6月5日 16:00〜17:00
今回の句題は、「日傘、鮨、草いきれ」です。
● 風のとおるところ
053010
動物園前から地下鉄、近鉄を乗り継いで、奈良へ向かう。
途中でみんなでパンを買って、
電車の中で食べながら、遠足のように話をする。
生駒山へ向かう路線、山の上へ登ってゆくときに、
大阪の街を見下ろせるのが、とてもよい。
駅について、たんぽぽの家へ向かう。
その施設があまりにも美しいことに驚き、
また、緑も隣にあり、とおりぬける風が、さわさわと気持ちいい。
釜ヶ崎にもこんな風が吹けばいいのになと本当に思う。
今日は、仙台で「アートは自分が自分になることを助ける」と考え、
子どもとアートに着目をして活動しているビーアイ主宰の
関口玲子さんの話を聞きに行ったのだ。
関口さんは「東北に、とにかくおいしいものでも食べに来てください。
色々とコーディネートしますから」と(とっても忙しいのに)明るく言い、
私のように足踏みしてしまう人も多いような気がするこの時期に、
そうして受け入れていこうとする姿勢は、すばらしいなぁと思った。
それから、関口さんは、昨晩おいしいマンゴージュースを飲んだらしく、
その時に、こんなおいしいフレッシュジュースを、
東北の子ども達にも飲ませてあげたいっと思った、と話してくれた。
ミキサーを何台も置いて、 氷を入れて、、と
楽しそうに話す関口さんの声を聞いていて、
あぁものごとっていうのは、
話す人の持っている熱量がとても重要なんだなと感じる。
おいしいジュースを飲ませてあげたい、なんてことは、
誰でも思っていそうなことなんだけど、
あんな風に楽しそうに話せる人は少ない。
どんなに小さな企画でも、私自身が、
こりゃあおもしろいと思って話すこと、身につけたい。
帰り道の電車では、まいちゃんと、このブログについてなどを話す。
これ書くのってなんかすごい難しいよね、と。でも練習なのだ。
20:00頃お店に帰って、野菜たっぷりの鍋を仕込む。
みんなで、youtubeで音楽を聴きながら、夕食。
その後も、音楽を皆で楽しむのにはまってしまって、
石川さんなんかは、にゃんにゃんとごまかしながらスマップを歌ったりして、
それがあまりにすてきにおかしすぎて笑う。
途中でOさんが、こんどのカマココまつりの出し物のために
小道具を手に入れたっと、嬉しそうに話しに来てくれて、
まつりを楽しみに動いてくれている姿に、こちらまで嬉しくなる。
嬉しい感じというのは伝染する。
そんなことをしている間に23:00。
来月のスケジュールを考えまくる。
六月は忙しくなりそうだけど、毎日の小さなことを、どうにか丁寧に。
ゆ























