あふれかえる情報よりも ふるえるこえの手触りを

きのうは東京からGOWESTでおなじみのいのせせんせいと

震災のことなどいろいろとみんなで座談する会がありました

震災のこと  ここ大阪でも

ほんとうにことばにならない なんともいいようのないおもいを抱えているひとはほんとうに多く

ココルームやカマメではほんとうにみんな いわれようのないきもちを抱えながら

それでもやってくる いつもとあまり変わらないまいにちの

引き受け方もしらないまま 見た目はいつも通りをよそおって なんとかすごしている

というひともおおい

わたしはまさにそのひとりだとおもう

被災地にいないひと とくに遠くはなれた場所にいるひと は

ほとんどがいつもどおりのくらしで だから 関西のひとは緊迫感ないよね

と言われたり そういう空気を感じることもあるけれど

すくなくともわたしのまわりでは みんなこころをいためていて どうしようもないもどかしいきもちで

まいにちをすごしている

なにもできないことのもどかしさ

いままで自分がしてきたことをふりかえって なにをしてきたのかと思い返しそのふがいなさに立ち尽くしたり

もうほんとうになんともいわれん というきもちになっていて

ずっとそういう状況にいるようにおもわれ

家族が東北や関東にいるひと、知り合いや友人がいる人、よく知る人の実家が東北にあったり

不安も心配もたえない

そうでなくても どこにいたって この先のことを考えたら だれだって不安で心配で

でもまいにちはやってきて ごはんをたべないといけないし しごともあるし やることはある

関東から、きもちをおちつけるために疎開をしてきたひとも

震災後ココルームに来ていて

そのひとの不安なきもち そのひとのはなしをきく側もじつは余裕なんてなくて

でも、きくくらいしかできない

震災をうけて釜ヶ崎のまちでも会議で議題があがった

まずはおもに関東から疎開してくるひとが多くいたためその受け入れについて

会議のなかで

ここは50年間避難民受け入れをしてきたようなまちやから というはなしが出たという

ほんとうにそうだなあ… とみんなで納得をする

いまでこそ生活保護がとりやすくなって、まちはだいぶしずかだけれども

わたしがこちらに来たての2年前でさえ、いまよりもずっと大変な状況だった

 

釜ヶ崎から原発のしごとに出る若者がいたというはなしを数日まえにきく

ことばもでない

おじさんたちの多くは原発のしごとに関わってきた

もちろん、技術的なしごとでなくほんとうに底辺のしごとだ

「おれも原発のしごとにはいってた」こういうはなしも震災があってから、あらためてあっちこっちから聞くようになって

危険な底辺のしごとは いつだってこのまちが支えてきた ということのリアリティと

こういう事態になってなお

このまちのひとが矢面にたちつづける ということ

もうほんとうにことばがない

会のまえに かなよさんの提案でまずみんなでストレッチをした

商店街の道に出て うでを伸ばしたり 腰をまわしたり

ストレッチはいつの間にか太極拳になっていって

みんなで気をあつめてみたりして その気を東北へ送ってみようということになり

みんなであつめた気をもって 空へと手をのばした

なにもならないとわかっているから こころのなかは複雑で なんともいえない

きれいごとではない 現実のきびしさ このまちに来てからたくさん見てきたから

簡単にことばも出せない

 

会ではちゃぶ台を囲んで いのせせんせいがもってきてくれた

仙台にいる、ココルームにも何度も来てくれている常くんからのメールをよみあげるところからはじまり

常くんのおとうさんのメールや、埼玉わらじの会の吉田さん、地震時球場でバイトをしていた学生のメール

ココルームにゆかりのあるひとからせんせいのところに届いたメールを

みんなでまわしてよんだ

事象として、そこになにがあるか、ではなく

そこにいたひとりひとりのひとが

なにを感じたのか

そのふるえるような熱がメールから伝わってくる

 

そのあとにみんなでことばをかわす

 

せんせいから カマメは郵便局のようだ というメールがのちに届く

顔がみえる人の 熱をもったふるえるこえを また別のふるえるこえが届ける

そのふるえるこえの手触りが あふれかえる情報よりも 重要だとおもえる

 

それは ここでずっと考えてきたこと だったとおもう

ここでは、そういうふるえを伝えるためにはたらいてきた

 

いのせせんせいから

みんなでよみあげた宮城にいる常くんの文章

http://blogs.dion.ne.jp/coppe/archives/10044446.html

常くんのおとうさんのホームページから みんなでよみあげた文章

http://www.omokawa.com/text/index.html

 

猪瀬せんせいと語る会 看板とさくら

 

text:まい

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