書きたいことはきっといろいろあるはずなのに
書きたいことはなんなのかしら?と自分の深い奥の方にきいてあげるよゆうもなく
そんなときに表面にあるきれいごとを書いても仕方なくおもう
ただたくさんの訪問の連絡や、来客の声をきいて、そことの対話の中で、自分の奥の方に自然と手が届いたりすることがあって
その時間というのはすごく貴重でかけがえがない
*
きのうは商店街のななめ向かいのお店の前におじさんが毛布をしいて、小さな小さな犬といっしょに眠りのしたくをしていた
この商店街では、めずらしい
ココルームの常連さんがそのおじさんとおしゃべりして、おれも電車がなくなったから一緒に眠らせてと声をかけていて
おじさんにラーメンとビールをおごり、そのついでにわたしにもラーメンを持ってきてくれて
帰りにおじさんのところまであいさつに来るように と言われたので毛布に座るおじさんのところに、くたくたの体をもって帰りに寄ってみると常連さんはどこかへ行ってしまっていて、おじさんによろしく伝えておいてくださいと言う 小さな小さな犬はすやすやきもちよさそうに眠っていてなでるとあたたかくてやさしかった
おじさんは、犬は先日なんばのペットショップで買ったと言っていて、でもいま500円しかもっていないといっていて、やわらかくてあたたかい表情で、不器用なおしゃべりで、数日前にこのまちに流れてきた経緯を聞かれてもいないのにはなしてくれた
途中、よっぱらいが おねえちゃん良いことしてるなあ えらいなあ おれもこじきだから良いことしてくれよ としょうもないことを言ってくる
ただおしゃべりしてるだけ
と言う ぐたぐた言い残してとよっぱらいは帰って
おじさんは すみません とそのよっぱらいにさえあやまってしまうような とても気のやさしい人だった
おじさんがここへ流れてくるみちのり
それはそれはしんどかったろうと思い、きっといっしょにいるささやかな仲間が必要だったことだろうとおもい、おじさんが犬を買ってしまったきもちがよくわかった
小さな犬は本当にやさしく小さく眠って ちいさく呼吸していた



コメントする