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だんらん気分

おやつでだんらん、といった感じの一日となった。まずは医療センターのスタッフがプリンの差し入れを片手にかまめ!にやってきた。偶然居合わせた人たちとプリンをほおばる。お相手は、自称“障がい者で演歌歌手”だ。今日も嫌味のない愛嬌をふりまいて、マイペースにおしゃべりを披露して帰る。

 

次は、お茶会が急きょ開かれた。時々パソコンを教えている近所のおっちゃんで、その大きな体格と荒っぽい風貌からは想像しがたいのだが、お茶が趣味である。奈良から来た20代の女性と、医療センターの人とで、和菓子と抹茶を楽しむ。その側では、20代が50代に携帯電話の使い方を教える姿や、“年寄りの冷や水だからやめとけ”と茶化すおっちゃんなど、妙なコミュニケーションが生まれていた。

 

その後もいろんな状況は続く。アメリカとスペインからの旅行客が、インターネットをしているところに“ジャパニーズ・クッキー”と明るい声が飛び交う。おっちゃんが、せんべいと缶コーヒーをみんあにおすそ分けしてくれた。いつも花の世話をしてくれる人だ。今日は、大阪市立更正相談所に行って、生活保護の相談をしようか、と話してくれた。

 

まだまだ続く。“歌の練習をしにきました”と言ってカマン!TVで子ども向け番組の歌を何曲も口ずさんでいく人も来た。“ジャパニーズ・クッキー”のおっちゃんと、おかしな会話を繰り広げていた。障がい者の歌うたいは、独特なリズムで“コンクリートでできたコップはなぜ作業所にないの♪”といったこれまた変な質問に“コンクリートはアルカリが強いから、飲み物を入れたら飲めなくなるよ”と、まじめに返している。確かにそうだけど、ここまで丁寧に答える人は、そうそういないなあと、そのおもしろい状況を見守った。

 

いわゆるコミュニケーションとは違う関係があるような気がする。コミュニケーションすると言うのは、どこかお仕着せがましい。立場を異にしてきた者同士が、この場を楽しむことに、特別なコミュニケーションスキルはいらない。実際、ここでは、みながだんらん気分を味わっている。

 

ひらかわ

 

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