昨日、ちゃりちゃり散歩に来てくれたおっちゃんが、参加した女の子にとCDを持ってきた。“のりちゃんと、ともちゃんに渡してくれ”女の子の名前だけはしっかりと憶えている。そんなおっちゃんだが、散歩後のだんらんで、自分の若いころの話をしてくれた。だいぶ説教まじりな感じもしたが、釜ヶ崎で運動していたころ出会った女学生と恋をし、勘当寸前のところで結婚。今は26になる息子がいること。そして、28で妻をがんでなくしたことなどを話してくれた。そんな中、支えとなったのは夢だそうだ。若者に夢を持てと語っていた。おっちゃんの今の夢はと聞くと、“世界旅行をすることだな。そしてオードリーのような女性と恋愛する”と返ってきた。“そして岡山のいなかに帰って畑仕事で汗をかいて”そんな夢を持っている。
お昼時に現れた徳島出身のおっちゃん。“ここは何するところや”と訊ねる。“わしがつくった机と将棋盤があるが、それは誰にも売りたくない。でも、わしとおまえとの関係でここに置くのはどうだ?すずしげだろう。みんなの眼を惹くぞ”力作だろう自慢の机と将棋盤について話をする。そんなおっちゃんも、大工をしていたが最近、首になって徳島に帰ろうと思っている。大好きな将棋を三桂クラブで一局さして、今日の夜行バスで徳島に向かうそうだ。
この地域の古写真を見た別のおっちゃんが、ふたたび“ここは何するところや”とかまめ!をのぞく。いろんな人たちが交流できる場所をと説明すると、それならたこ焼きとの答えが。たこ焼き機とタネだけ用意して後は自分で焼いてもらう仕組みにするのがいいらしい。“とっておきのいいことを教えてやるぞ”と明かしてくれたことは、ミシンを置いて簡単な修理ができるようにするといものだった。わしみたいに汚れた襟も裏返して付け替えればまだまだ使えると、襟の部分を襟を見せてくれる。アイデアらしきものがおっちゃんの頭の中から出てきた。じつに経験も、技術も、アイデアも豊富である。そして決まって“ここは何するところや”と聞いてくる。そんなおっちゃんたちの好奇心を待っている。
ひらかわ



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